加藤 紘一

関西旭陵会会長
加藤 紘一(10回生)

中津高校同窓会の関西地区では、他地区に先駆けて昭和60年から正式な支部活動を行ってきました。現在は中津高校「関西旭陵会」として、500人余りの会員を抱え、例会行事および外歩き行事を毎年交互に開催しています。例会は総会と懇親会で、最近はこれに会員による講演会も加えることにしています。外歩き行事は歴史散策が主となっていますが、世界遺産級の歴史の地関西ならではの独自のものと思います。これまでの活動の様子は、このたび新たに作ったホームページに載せていますのでご覧ください。

会の活動としては、関西と中津川をキーワードとして、多くの会員のみなさんの参加が得られるようなものでありたいと考えています。他人と関わるのが疎遠になって行くような、特に故郷を離れて住む都会的な人間関係に対して、故郷を共にする同窓生の集う会は、お互いいろいろな縁での繋がりを持ち、自然に打ち解けられる関係が用意されている場です。このような条件を生かし、お互いがプラス思考でふれ合い、親睦や相互支援、さらには母校や故郷との間でもいろいろな形での支援、関わりを深める場として、一人でも多くの皆様の参加を頂き、会の活性化が図られることを期待しています。

会員については、世間の趨勢と同じで高齢化が進んでいます。特に関西では、若い世代の少子化と地元志向などのため、会員の減少が目立ちます。これには新しくこの地へ移られた方々の住所把握がむつかしく、正確な会員把握ができないことも問題としてあります。新たに関西へ移られた同窓生のみなさまは、是非ホームページなどを活用して情報連絡して下さいますようお願いします。

私個人は会社勤めを定年で辞め、これまでできなかったことをやろうと、絵を描いたり、しばしば中津川にも出かけています。今年は大学の同窓会を中津川へ招致??するなど、自分の周りに中津川のPRをすることにも努めています。また現在の勤め先のある関東へも定期的に出かけています。アートの世界と科学技術の世界の狭間で学生を教えていますが、ここでは逆に学ぶことが多いのを実感しています。もちろんここでも学生に中津川のPRをすることを忘れません。このように関西在住ではありますが、中津川との関わりも持って、適度に忙しくあちこちしているような状況です。PRしがいのある中津川であり、母校であって欲しいと思い、そのためには特に地元の皆様の愛郷心、同窓生の愛校心に期待し、具体的な活動を是非にと強く望むものであります。自分も微力ながらできることはしたいと思っています。

(2010年4月1日)
<略歴>
 昭和34年3月 普通科卒(10回)
 昭和38年3月 京都大学理学部卒 
 元 日本板硝子株式会社中央研究所
 日本板硝子テクノリサーチ㈱代表取締役常務
 現在 女子美術大学非常勤講師
 兵庫県伊丹市在住
 著書 「アートなガラスの材料学」理文出版(2009)